みなさん、こんにちは。消防団学びの窓を開く時間です。
消防団員さんと一緒に消防団学びの窓を開きましょう!
前回の消防団学びの窓では、「熱」と「空気の流れ」についてでした。
温度が高い(熱い)ということは分子が激しく動いている状態ですよ。
熱い空気は膨張して軽くなるので、上に上がりますよ。というお話でしたね。
今回は、「物が燃えるということ」についてお話をします。
木材を燃やすには、燃焼の3要素が必要です。
①燃料は木材 ②酸素は空気中にある ③着火エネルギーは炎
着火エネルギーとなる炎は、もちろん熱いです。つまり、分子が激しく動いています。
木材に着火エネルギーとなる炎を当てます。
着火エネルギーの激しく動く分子が、木材を構成する分子にぶつかり、突き動かします。
ぶつかり続けると、木材の構成分子が耐えきれなくなり、分子同士の結合が切れてバラバラになります。
このように、着火エネルギー(熱)を受けて分子が分解されることを「熱分解」と言います。
化学式で見てみましょう。
木材の主な構成分子はセルロース。このセルロースが熱分解するとベンゼン、メタン等の物質が発生します。
いわゆる、可燃性ガスですね。
そして、熱分解により発生した可燃性ガスが燃焼をして、二酸化炭素と水が生成されます。
そうなんです。木材自体が燃焼しているのではなく、木材から熱分解された可燃性ガスが燃焼しています。
やがて、燃焼が始まると、燃焼により生じた熱で、自らを熱分解をしながら燃焼を継続します。
今回は、「物が燃えるということ」についてお話をしました。
難しいぞ!?と感じる方もいるかと思いますが、何となくのイメージでOKです。
次回は、火災のメカニズムについてお話をします。
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