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消防団学びの窓vol.14





こんにちは!「消防団学びの窓」の時間です


「消防団学びの窓」へようこそ!このコーナーでは、消防団員が訓練や研修を通じて学んでいることをみなさんにお伝えしています。


消防団の活動に興味がある方や、これから消防団についてもっと知りたい方は、ぜひ一緒に学んでいきましょう!



5月11日(日)に大分市の乙津川高田橋下で大分市消防団部長・班長研修が行われます。


この研修では、火災現場で使用する小型動力ポンプやホース、防火衣などの取り扱いを確認し、所属団員への指導や資器材の適切な管理を学びます。


災害時には、こうした訓練がいかに重要かを理解するための絶好の機会です。



小型動力ポンプについて


今回は、消防団で使用される「小型動力ポンプ」についてご紹介します。


普段あまり目にすることがないかもしれませんが、火災現場や災害時に非常に重要な役割を果たします。



小型動力ポンプってどんなもの?


小型動力ポンプは、車両が入れないような場所でも人力で運んで水を吸い上げることができ、河川などの自然水利を活用する際に大変重宝します。


特に、大規模災害が発生した場合、道路が瓦礫や崩壊で通行できなくなることがあります。


このような状況でも、小型動力ポンプを使用して消火活動を行うことが消防団の重要な役割となります。



ポンプの運用について


ポンプは水にエネルギーを与える装置で、このエネルギーによって水を高い場所に送ったり、ノズルから勢いよく水を噴出させたりします。


流体のエネルギーは、運動エネルギー、重力による位置エネルギー、圧力エネルギーなどが相互に変化することにより成り立っています。


ポンプ運用では、これらのエネルギーのバランスが重要になります。



吸水


消火栓などの有圧水利以外の防火水槽や河川から水を吸い上げる場合、真空ポンプなどを使ってポンプ内部の空気を排除し、圧力差を利用して水を吸い上げます。


理論的には、10.33mの高さまで吸水可能ですが、実際には7~8mが限界となります。



送水要領


送水圧力は、使用するノズルの種類に合わせた放水圧力と放水量をもとに決定します。


次にホースの径や使用本数に基づいて摩擦損失を計算し、ポンプ圧力を調整します。


また、ポンプとノズルの間に高低差がある場合は、その分も考慮して送水圧力を算出します。



ポンプ圧力=ノズル圧力+ホース摩擦損失±背圧



詳しくは、大分市消防団員育成ガイドラインP48~P68をご覧ください。




消防団活動では、このような専門的な知識と技術が求められます。


今後も「消防団学びの窓」で、さらに役立つ情報をお届けしていきますので、ぜひチェックしてくださいね!

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