みなさん、こんにちは。消防団学びの窓を開く時間です。
消防団員さんと一緒に消防団学びの窓を開きましょう!
前回の消防団学びの窓では、燃焼現象についてお話をしました。
では、今回は、燃焼現象を少し詳しく、熱と空気の流れについてお話をします。
「温度」熱い、冷たいを表すときの数字です。
この温度は、空気中などを自由に動き回る「分子」の運動エネルギーの平均になります。
温度が高い⇒分子の運動エネルギーが高い(分子が激しく動いている)
温度が低い⇒分子の運動エネルギーが低い(分子が穏やかに動いている)
分子!?消防ってこんなとこまで知らないといけないの!?
いえ、なんとなく頭の中でイメージしていただければOKです。
【空気の流れ】
気体の密度は温度と反比例します。
温度が高い(分子が動き回る)と、膨張して密度が小さくなり軽くなります。
燃焼により生じた熱や生成物は、周囲の空気より軽くなるため上へと上がります。
燃焼現象が起こると、下から新鮮な空気が入り、生成物とともに上から空気がでていく上昇気流が発生します。
【熱が伝わる】
激しく動く分子が、穏やかに動いている分子にぶつかるとエネルギーが移動します。
温度が高いところから低いところへエネルギーが移動することにより熱が伝わり、温度が上昇します。
このように、エネルギーが移動して熱が伝わることを伝熱現象と言います。
伝熱現象により熱が伝わるには3つの方法があります。
個体から個体へ直接熱が伝わる「熱伝導」
空気(液体)の流れで熱が伝わる「熱伝達」
電磁エネルギーで熱が伝わる「熱放射(輻射熱)」
今回は、「熱」と「空気の流れ」についてお話しました。
まさか分子の話がでてくるとは・・・
大丈夫です。なんとなくのイメージで構いません。
1.燃焼現象が起きると下から上の空気の流れができる。
2.温度が高いところから低いところへ「伝熱現象」で熱くなる。
大事なところはこの2点です。
次回は、「物が燃えるということ」についてお話します。
消防団員さんは、様々な研修を通じて防火・防災について学んでいます。
地域を守るため、家族を守るために少しずつ防火・防災について知ってもらえると幸いです。
Comments